アラビア語の母音符号
アラビア語の母音符号
アラビア語の母音は基本的にa, i, uの三つである。 ا(アリフ)を除いて基本的に全て子音であるため、ある文字の母音が三つの内どれであるかは単語の意味から自力で判断する必要がある。ただし、アラブ人の子どもやアラビア語初学者のため、また発音を間違えてはいけない聖典クルアーンのために、母音符号というものがある。ちょうど、日本語のフリガナのようなもので、それによって正しい読み方が分かる。ちなみにアラビア語では、最も基本となる3つの母音(ア、イ、ウ、スクーン)は「ハラカートゥحركات」と言い、母音符号を含め発音符号全般の呼び名は「シャクルشكل」という。主な母音符号には以下がある。(بの例)
ファタハَ aの音(例)بَ ba
カスラِ iの音(例) بِbi
【イ】の音ではあるが、【エ】の発音の際に代わりに用いられる時があるため、注意が必要。
ダンマُ uの音(例) بُbu
【ウ】の音ではあるが、【オ】の発音の際に代わりに用いられる時があるため、注意が必要。
スクーンْ 子音のみの発音(例) بْb
日本語には子音のみの発音は「ん」しかないと言われるため馴染みが薄いが、英語では多い子音のみの発音をあらわす。ただし、アラビア語にはスクーンがつく場合があまり多くはなく、母音に関しては、英語等に比べればはるかに日本人には優しい発音だと言える。
シャッダّ 子音を2つ連続させる(例) بّbb
元々の名詞の一部についている場合以外に、動詞の派生形の一部や定冠詞の直後が太陽文字の場合等に用いられる。発音のし方は日本語のくっつきの「っ」に近い。
タンウィーン(ٌ ٍ ـاً ) بٌbun بٍ bin باً ban
タンウィーン:名詞が非限定の時に用いられる。nの音をつけ加えるという意味。
初めのうちは母音符号付きで読み方を学んでいき、母音記号がなくても読めるようになった単語からだんだんと外していこう!