名詞の格
名詞の格
アラビア語の格とは、日本語の助詞のように、ある単語が文の中で果たす文法的な役割(主語や述語、目的語や修飾語など)を明確にするためのものである。
格には、「主格」「属格」「対格」の三つがある。
主に主格は主語・述語、属格は前置詞の直後に来た場合やイダーファ表現(P42参照)、対格は目的語を明確にするときなどに用いられる。
格 | |||
非限定 | 限定 | 使い方 | |
主格 | قَلَمٌ | اَلْقَلَمُ | 主語(~は、~が) |
属格 | قَلَمٍ | اَلْقَلَمِ | 1,前置詞が前に着いた時
2.名詞を後ろから修飾する時(イダーファ) |
対格 | قَلَمًا | اَلْقَلَمَ | 1.動詞の目的語
2.副詞 3.كَانَ، لَيْسَの補語、أَنَّなどの節の主語 |
名詞の格・例文
اَلْكِتَابُ كَبِيرٌ | その本は大きいです。 |
اَلْبَيْتُ قَرِيبٌ | その家は近いです。 |
اَلْمَدْرَسَةُ بَعِيدَةٌ | その学校は遠いです。 |
اَلطَّالِبَةُ ذَكِيَّةٌ | その学生(女性)は賢いです。 |
أَنَا فِي الْبَيْتِ | 私は家にいます。 |
أَذْهَبُ إِلَى الْمَدْرَسَةِ | 私は学校に行きます。 |
كِتَابُ الطَّالِبِ | その学生の本 |
مُوَظَّفُ شَرِكَةٍ | 会社員(その会社の従業員) |
كَتَبَ كِتَابًا | 彼は本を書いた。 |
ضَرَبَ الطَّالِبَ | 彼はその学生を叩いた。 |
أَدْرُسُ اللُّغَةَ الْعَرَبِيَّةَ | 私はアラビア語を勉強します。 |
أُحِبُّ الْقِرَاءَةَ | 私は読書(読むこと)が好きです。 |
أَدْرُسُ كَثِيراً | 私はたくさん勉強します。 |
أَحْيَاناً أَقْرَأُ كِتَابًا | 私はたまに本を読みます。 |