条件文

 条件文

「もし~なら~だ」という条件文の構文を作りたい場合、アラビア語では大きく、“実際に起こり得る場合”と“実際にはありえない場合を仮定する”という二つの方法に分かれる。そしてそれぞれで使う接続詞が異なる。

 

まず、“実際に起こり得る場合”には、إِذَاあるいはإِنْを使う。

ルール: إِذَاの場合には条件節は「完了形إِذَا+」のみ、إِنْの場合には条件節は「完了形إِنْ+」または「未完了形إنْ+」が可能。帰結節については、両者とも動詞の場合には完了形または未完了形、名詞の場合にはفَから始める。ただし条件節が帰結節の後に来た場合、帰結節の冒頭は名詞であったとしてもفَはつかない。

例:إَذَا كَانَ لَدَيْكَ وَقْتٌ فَارِغٌ، فَلْنَذْهَبْ إِلَى الْمَقْهَى مَعاً もし暇な時間があれば、一緒にカフェに行きましょう。

  إِنْ ذَهَبْتَ، ذَهَبَ مَعَكَ أَيْضاً もしあなたが行くなら、彼もいっしょに行くだろう。

 

次に、“実際にはありえない場合を仮定する”場合には、لَوْ を使う。

ルール:لَوْの場合には、条件節は「完了形لَوْ+、帰結節も「完了形」となる。ただし、帰結節の完了形の前には強調のためにلَを入れることもできる。

例: لَوْ كُنْتُ طَائِراً، لَطِرْتُ إِلَيْكِ فَوْراً  もし私が鳥だったら、すぐにあなたの所に飛んでいくのに。