アラビア語学習に役立つ情報

「ちょっと待って。」

「ちょっと待って。」

アラビア語で「ちょっと待って」という時、フスハーでは、اِنْتَظِرْ قّبِيلاً (インタズィル・カリーラン)(男性一人に対して言う場合)となる。

しかし、実際にはそれ以外にも多くの表現方法が使われている。その多くは時間を表す表現を活用している。

例えば、「秒」を表すثَانِيَة(サーニヤ)、「分」を表すدَقِيقَة(ダキーカ)、「一瞬」を表すلَحْظَة(ラフザ)などがそれである。

実際にアラブ世界でのアラビア語を耳にすれば、こちらの表現のほうが使われている頻度が高いことに気づくだろう。

ただし、この場合は元の意味は関係なくなっているため、当然ではあるが例えばثَانِيةという場合のほうがدقيقةよりも待たせる時間が短いなどということはない。

また、ثَانِيةと言われたからといって1秒後に「1秒経ったよ。」などと言っても、笑いのネタにはなるが、ナンセンスである笑。

ちなみに、私の住んでいるエジプトでは、エジプト方言の発音でخمس دقائق(ハムス・ダアーイ)「5分」という表現がよく使われるが、この場合には10分以上待つ確率が非常に高い。個人的な感覚で恐縮だが、現地では凡そ3倍くらいの待ち時間を覚悟しておくとピッタリそのくらいの場合が多いことに気づいた。(例)「5分」と言われた→多分「15分」だろう、「10分」と言われた→多分「30分」だろう、「15分」と言われた→多分「45分」くらいだろう といった具合だ。 少なくとも、これによって気分的にはだいぶ救われるのでおすすめだ。